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『メタボ症候群/肥満』に関する論文

『水素水はメタボリック症候群を予防』

〔学術雑誌名〕J. Clin. Biochem. Nutr., 46, p1〜10, March 2010
〔表題〕Effectiveness of Hydrogen Rich Water on Antioxidant Status of Subjects with Potetial Metabolic Syndrome- An Open Label Pilot Study(潜在的にメタボリック症候群を有する被験者の酸化状態に対する水素豊富水の効果:Open labelパイロット試験)(注:Open label studyとは試験対象者に検体の中身を開示して実施する臨床試験)
〔著者〕Atsunori Nakao et al(所属機関 ピッツバーグ大医療センター、KGK Synergize, Inc.)
〔概要〕メタボリック症候群は、肥満、インスリン抵抗性、高血圧、異脂肪症等を含む、心臓代謝危険因子を有することを特徴とする。また、酸化ストレスは、このメタボリック症候群の発症に、重要な役割をしていることが知られている。本試験は、潜在的メタボリック症候群被検者を対象に、open試験で水素豊富水を1.5-2リットル/日、8週間与えて、その効果を検討する目的で実施した。水素豊富水は、金属マグネシウムスティック(F社製)を飲料水に入れて作成した(水素濃度:0.55〜0.65mM)。その化学反応式はMg + 2H2O → Mg(OH)2+H2 である。水素豊富水を8週間飲水した結果、抗酸化酵素のスーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)は39%上昇し、尿中のチオバルビツール酸反応性物質(TBARS:活性酸素によって生成する物質の1種)は43%減少した。更に、4週目の血中のHDL-コレステロール(善玉コレステロール)は8%上昇し、総コレステロール/HDL-コレステロール比は13%減少した。8週を通して空腹時血糖値に変化は無かった。結論として、水素豊富水の飲水は、メタボリック症候群の治療及び予防に有用な新たな方法となりうることが分かった。携帯用のマグネシウムスティックは安全で、手軽な持ち運びが可能な水素豊富水として本試験の被検者が毎日飲水する事が可能な有用な方法であった。

『メタボリックシンドロームモデルラットに対する水素豊富水の飲水効果』

〔学術雑誌名〕第45回高血圧関連疾患モデル学会学術集会 Med. Gas. Res., 2011, 1:26 (3 November 2011)
〔表題〕メタボリックシンドロームモデルラット(SHR.CG-Leprcp/NDmer)を用いた水素の機能性の検討(Effects of Hydrogen-Rich Water on Abnormalities in SHR.CG-Leprcp/NDmer Rat- A Metabolic Syndrome Model Rat)
〔著者〕橋本道男(島根大学医学部環境生理)他
〔概要〕分子水素(H2)はフリーラジカルの有効な消去作用が知られており、しかも活性酸素種(ROS)の中でも細胞毒性の高いOH・に選択的に作用する事が報告されている。メタボリックシンドロームはその発症の過程で酸化ストレスが関与しており、本研究ではヒトのメタボリックシンドロームの病態モデルとして開発されたラット(SHR.CG-Leprcp/NDmer)に対して水素水スティックで作成した水素水がその症状の進展に対して効果があるか否かを検討した。この雌ラットに浄水器ろ過水を自由に摂取させる群(対照群)とフレンディア社製スティックをろ過水に入れて作成した水素豊富水群を自由に摂取させる群(水素水群)の2群に分け比較した。経時的に尿・血液検査を行い16週後に屠殺して腎臓を摘出し、糸球体硬化度ならびに病理検査を行った。その結果、尿中のアルブミンの低下と腎機能指標のクレアチン浄化値の上昇が水素水群で認められた。また、水素群の血漿中の抗酸化能は対照群に比べて有意に上昇していた。さらに、水素群に於いて病理観察による糸球体硬化度は有意に低く、腎臓障害の進展に対する抑制効果が認められ、この効果と血漿中の尿素体窒素量との間に正の相関性があることが明らかになった。以上の結果から、水素水はメタボリック症候群モデルラットに対してその病態の進展に対して予防的な効果があることが示唆された。

『水素水のメタボリックシンドロームに対する臨床試験』

〔学術雑誌名〕医学と生物学、No.10, P377〜383(2006)
〔表題〕Research on the Improved Effect on Lifestyle-related Diseases through Clinical Study with Active Hydrogen Water(水素豊富水の生活習慣病の改善効果に関する臨床試験)
〔著者〕李海宣(韓国医学研究所、延世大学)、具然和(鈴鹿医療科学大学大学院保健衛生学研究科)
〔概要〕上記 韓国研究施設において、2型糖尿病、高血圧、肥満等の男女メタボリックシンドローム患者を対象に水素豊富水群23名、プラセボ(偽薬)群20名に分け、毎日1.5〜2リットルを摂取して、水素水の臨床効果を検討した。2型糖尿病では、プラセボ群に比べて経時的に有意に空腹時及び食後血糖値の低下が認められ、高脂血症患者では、HDLコレステロール(善玉)の上昇とLDLコレステロール(悪玉)の減少、中性脂肪の低下等糖尿病、高脂血症に対する改善効果が期待される結果が得られた。

『水素水飲水は潜在的なメタボリック患者のコレステロール代謝を改善』

〔学術雑誌名〕J. Lipid Res. 2013 Apr 22.
〔表題〕Hydrogen-rich water decreases serum low-density lipoprotein cholesterol levels and improves high-density lipoprotein function in patients with potential metabolic syndrome(水素豊富水は潜在的なメタボリックシンドローム患者の血清LDL(悪玉コレステロール)を低下し、HDL(善玉コレステロール)機能を改善する
〔著者〕Song G. etal(泰山医科大、中国)
〔概要〕著者らはハムスターの実験で水素豊富水飲水によってコレステロールが低下することを報告した。その結果を踏まえ、本報では潜在的なメタボリック症候群患者20人に水素豊富水(鰍eDRフレンディア製のスティックを使用して作成)を飲水で10週間与え(0.9~1.0 リットル/日)コレステロール代謝に対する効果を検討した。その結果血清LDL(悪玉コレステロール)は有意に低下し、HDL(善玉コレステロール)機能に顕著な改善が認められた。血清HDL(善玉コレステロール)機能は次の4つの機能が改善された。@LDLの酸化保護作用、A内皮細胞への単核細胞の吸着阻害作用、Bマクロファージ泡沫からのコレステロールの流出促進作用Cアポトーシス(細胞死)から内皮細胞を守る作用。さらに、抗酸化酵素であるSODの上昇と活性酸素作用による酸化産物の低下も認められた。以上の結果から、水素豊富水摂取によって潜在的メタボリック症候群患者の酸化ストレスが改善され病態の抑制に有用であることが認められた。

『水素豊富水飲水により老化や諸疾患の原因となるAGE(糖化産物)生成が抑制される』

〔学術雑誌名〕@第2回分子状水素医学シンポジウム抄録(平成24年2月11日開催)及び AMed. Gas Res. 9 July 2012
〔表題〕@ 腎臓における糖とその代謝物に由来する酸化ストレスに対する水素豊富水による抑制効果
A Hydrogen-rich water inhibits glucose and α,β-dicarbony l compounds-induced reactive oxygen species production in the SHR.Cg-Leprcp/NDmcr rat kidney
〔著者〕片倉賢紀他(島根大学医)
〔概要〕糖尿病等の高血糖に伴いメイラード反応により糖がタンパク質と反応して有害な糖化産物であるAGEs(advanced glycation end products)が産生される。AGEsは老化や生活習慣病などの諸疾患の原因物質として研究が進んでいる。メタボリックシンドロームモデルラット(SHR.Cg-Leprcp/NDmcr, SHR-cp)に水素水を飲水投与するとAGEsの産生並びにそれに伴う酸化ストレスが抑制され腎機能も改善されることが示唆された。 〔背景〕著者らはメタボリックシンドロームモデルラット(SHR.Cg-Leprcp/NDmcr,SHR-cp)に水素豊富水を投与すると、病態の進行に伴う腎機能の低下が抑制されることを報告した(Hashimoto et al., Med Gas Res. 2011)。この作用機序の一つに、水素豊富水による腎臓での酸化ストレスの抑制が関与していると考えられるが、その詳細については検討されていない。高血糖に伴うAGEsの生成が糖尿病の進行に関与しており、メチルグリオキサール(MGO)、グリオキサール(GO) や3-デオキシグルコソン(3-DG)など糖由来のジカルボニル化合物は、AGEs を生成する。これらジカルボニル化合物やAGEsは活性酸素種 (ROS) を生成して腎障害を引き起こす。 〔目的〕水素豊富水が糖由来のジカルボニル化合物によるROS産生を抑制することにより、U型糖尿病に伴う腎障害を予防する機構を検討する。 〔方法〕ラットの腎臓のホモジナイズを用い、酸化ストレスを与えるために5 mM過酸化水素水と、各濃度のブドウ糖およびジカルボニル化合物(MGO、GO、3-DG)を添加し加温した。水素豊富水の影響を検討するために、過酸化水素を添加する前に潟tレンディア社製マグネシウムスティックで作製した水素豊富水を添加し経時的にROS活性を測定した。 〔結果〕腎ホモジネートにグルコースと過酸化水素を添加・加温すると、ROSの生成量が約1.3倍に増加した。この増加は水素豊富水の添加により完全に抑制された。MGO、GO、3-DGの添加もROS生成量を約1.4倍、1.5倍、1.6倍にそれぞれ増大させたが、水素豊富水の添加によりコントロールレベルにまで抑制された。 〔考察〕グルコースやジカルボニル化合物は腎ホモジネート中でROS産生を促進するが、水素豊富水はこれを抑制することによりU型糖尿病に伴う腎障害を抑制することが示唆された。 〔結論〕水素豊富水は、AGEの生成を抑制するとともに主要なAGE中間体であるジカルボニル化合物により生成されるROSの産生を抑制することが見出された。

『水素水は肥満に有効』

〔学術雑誌名〕Obesity (2011)doi:10, 1038/oby. 2011.6
〔表題〕Molecular Hydrogen Improves Obesity and Diabetes by inducing Hepatic FGF21 and Stimulating Energy Metabolism in db/db Mice(訳:分子水素は糖尿病マウスにおいて肝臓のFGF21の誘導およびエネルギー代謝を促進することにより肥満および糖尿病を改善する
〔著者〕N. Kamimura, K. Nishimaki, I. Ohsawa and S. Ohta(日本医科大学、東京都健康長寿医療センター)
〔概要〕分子水素は酸化ストレスで起こる疾患に有効である事が知られているが生体内における水素の挙動の詳細は不明であった。本研究においてはまず初めに肝臓のグリコーゲンが水素水投与後の水素を蓄積することによって、短期に少量ずつ水素を与えたときに諸疾患モデルにおいてなぜ有効な作用が得られるかを示し、ついでレプチン受容体が欠損したdb/db肥満マウスを用いて自由摂取させた水素水の抗2型糖尿病効果を示した。水素水飲水により肝の酸化ストレスの軽減と正常マウスに過剰の脂肪摂取でおこる脂肪肝だけではなくdb/db肥満マウス脂肪肝においても改善作用があることが認められた。長期間水素水を与えると脂肪と体重がコントロールされた。さらに、水素水投与により血清グルコース、インスリン、中性脂肪が減少し、この効果はダイエットで得られる高脂血症の抑制効果と類似していた。さらに、分子レベルにおける水素水の作用を精査するため遺伝子発現プロファイルを調べた結果、脂肪酸とグルコース消費を促進する肝ホルモンのFGF21の発現が増強していた。これらの結果から、水素はエネルギー代謝を刺激し、肥満、2型糖尿病、メタボリックシンドロームを改善する作用があることが示唆された。

『分子水素は脂肪酸の吸収を抑制する』

〔学術雑誌名〕Med. Gas. Res. 2013, 3:6
〔表題〕Molecular Hydrogen attenuates fatty acid uptake and lipid accumulation through downregulating CD36 expression in HepG2 cells(訳:分子水素はHepG2細胞においてCD36の下方制御を通して脂肪酸吸収と脂質蓄積を軽減する)
〔著者〕A.Iio et al(東京都老人研他)
〔概要〕著者らは分子水素が肥満を抑制すことを報告しているがその作用機作についてはまだ明らかになっていない。肝臓がん細胞であるHepG2の培養系を用いて脂肪酸の取り込みと蓄積に対する水素の影響を検討した。その結果、分子水素は脂肪酸の転移酵素であるCD36のタンパク質レベルの発現を抑制することによって脂肪酸の取り込みを阻害し、その結果脂質の蓄積を抑制することが明らかになった。この作用機作を介して分子水素は個体レベルにおいても脂質異常症を改善することが示唆された。










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